おらしょ こころ旅

Vol.244

花咲く季節に

2019年3月25日 公開

花の季節がやってきました。週末に花見を計画している人も多いかもしれませんね。

桜は咲き始めの頃の愛らしい姿もいいのですが、春風にハラハラと舞う光景ももののあわれを感じて心をひかれます。

桜に限らず花を見ると心が和み、なんだか幸せな気分になりますね。花だけではなく音楽や美術、映画、演劇、文学など、心を刺激し感動を与えてくれるものは数多くあります。

「人はパンのみにて生きるにあらず」、まさにそういうことなのでしょう。

16世紀半ば、日本に伝えられたキリスト教も人々の心を刺激し、新たな価値観を与えたもののひとつだと思います。

来日した宣教師たちは、貿易による利潤を目当てにした領主たちをまず改宗させ、次に彼らを介して領民たちを改宗させることによってキリスト教を広めていきました。

領民の多くは言われるがまま改宗したのでしょうが、しだいにその教えに共鳴する人々が増えていったのでしょう。

やがて民衆の間には「組(くみ)」と呼ばれる組織がつくられ、各集落では指導者を中心に信仰が維持されていったそうです。

仲間たちとの連帯感も信仰の支えになったのでしょうね。

来週は4月。多くの人々が希望の種を心に宿して旅立っていきます。

様々な出会いは新たな価値観との出会いでもあるのです。

その柔らかい心で希望の種を育み、あなただけの花を咲かせてください。

ゆっくりでもいい、小さくてもいい、凜としたまっすぐな花を。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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