おらしょ こころ旅

Vol.235

ライバル

2019年1月21日 公開

今日は「ライバルが手を結ぶ日」。

1866(慶応2)年のこの日、長州の木戸孝允や薩摩の西郷隆盛らが土佐の坂本龍馬などの仲介により京都で会見し、倒幕のために薩長同盟を結んだ日だそうです。

さまざまなスポーツや芸術文化などの分野において、優勝やタイトル獲得をめざしてしのぎを削るライバル同士っていますよね。

仕事や学業でもそんな相手を思い浮かべる人もいるでしょう。

そういった切磋琢磨によって技術やサービスが向上したり、勉強への意欲がわいたり、人間として成長できたりするのならライバルって素晴らしい存在だと思います。

1549年に日本に伝えられたキリスト教のライバルといえば、すでに民衆に浸透していた神道や仏教だったのかもしれません。

一方が神社仏閣を焼き払えば、もう一方が教会を破壊する、お互いにやられたらやりかえすといった行為が秀吉の伴天連追放令の前後にはあったようです。 

しかし禁教期に入り、日本国内に神父がいなくなると、潜伏キリシタンは自らで信仰を続けることを余儀なくされました。

そこで彼らはひそかに守り続けている信仰が発覚しないように仏教徒となり、神社の氏子となって聖地とされていた山岳などを拝んだといわれています。

争い合うのではなく、排他的になるのではなく、その懐に入って和を保ちながら活路を見いだしていく。

潜伏キリシタン関連遺産から学ぶことはほんとうに多いなぁと思うのです。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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