おらしょ こころ旅

Vol.212

命を守ること

2018年8月6日 公開

8月6日は広島原爆の日です。

今年は西日本を中心に発生した豪雨で多くの方々が犠牲になったことを考えると、「命」への祈りはより深いものになるのではないかと思います。

人類の歴史は自然災害と戦争の歴史といっても過言ではありません。

いつどこでどれほどの規模の自然災害が起きるかもしれない中で、人類は争い、弾圧や迫害を繰り返してきました。

体制維持、発展の障壁となる人々への制裁、小数民族への迫害、特定の宗教への弾圧などはその象徴ともいえます。

日本の長い禁教期の中で行われた潜伏キリシタンへの弾圧もその一つだったのでしょう。

やがてさらに権力を拡大しようと考えた為政者たちは、武力をもって他国を侵略し、多くの人々を無差別に殺害するなど、正気とは思えない凶行に及んでいきます。

そして戦いが終わると、歓喜に湧いた勝者も二度と立ち上がれないほど打ちのめされた敗者も想像以上に痛手を負っていることに気づくのです。

それでも人類は歴史に学ぶことなく愚行を繰り返してきました。

世界は争うことでどれほどの財産を失ってきたのでしょうか。いつになったら他を攻撃することで得る富の不毛さを知るのでしょうか。

私たち人類共通の財産は地球に住む一人ひとりの命。

そんなことを考えながら、8月9日の長崎の日を迎えます。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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