おらしょ こころ旅

Vol.206

「桜田さん一家」のこと

2018年6月25日 公開

今日6月25日は、スペインの建築家、アントニオ・ガウディの誕生日です。

ガウディは、1852年にスペインのカタルーニャ地方タラゴナ県に生まれ、19世紀から20世紀にかけてバルセロナを中心に活動しました。

サグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラをはじめとした彼の作品群は1984年にユネスコの世界遺産に登録されています。

サグラダ・ファミリアは、日本語では「聖家族教会」と呼ばれることも多いカトリック教会。1882年に着工したものの、意見の対立から初代建築家が辞任し、二代目に就任したのがまだ無名のガウディでした。

ガウディは設計を一から練りなおし、1926年に亡くなるまでこの仕事に取り組んだのですが、その後は詳しい設計図が残っていなかったことから建設中止の危機に見舞われたこともあったようです。

しかし、職人たちによる伝承や外観のデッサンなど、わずかな資料をもとに時代ごとの建築家が建設を続行。彼の構想を推測する形で今日まで作業が進められてきました。

現在は9代目の責任者が作業にあたっており、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定であることをすでに発表しています。

まるで何かの巣のような高い塔が連なる土色の外観と、壁面に施された数多くの彫刻群・・・。写真を見てもその佇まいは他を圧倒するエネルギーに満ちています。

サグラダ・ファミリアと言って思い出すのが、日本二十六聖人殉教地からほど近い場所に建つ聖フィリッポ西坂教会。設計は、アントニオ・ガウディを日本に紹介した今井兼次さんです。

僕は、この教会が誕生してずいぶん経ったあとで今井さんやガウディのことを調べてはじめて知ったのでした。「サグラダ・ファミリア」が「桜田さん一家」のことではないということを・・・。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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