おらしょ こころ旅

Vol.188

雨水

2018年2月19日 公開

今日は、二十四節気のひとつである「雨水」。空から降ってくるものが雪から雨に変わり、雪が溶け始める頃のこと。草木も芽生え始め、昔から農耕の準備をする目安とされてきたそうです。

そういえば最近、緩やかな陽を浴びた木々を見ると、新しい芽がちらほらと顔をのぞかせていますね。

自然の中にそんな変化を見つけたときは、思わず「さぁ!」と心でつぶやき、春から始まる新しい日々に少しだけ想いを寄せたりします。

日本のキリシタン史における「雨水」の時期、つまり、それまで頑なに禁止されていた信仰が、まるで雪が溶けるように次第に受け入れられるようになったのはいつ頃のことでしょうか。

安政の開国によって長崎が開港され、外国人居留地が誕生して大浦天主堂が建てられた頃でしょうか。

いや、大浦天主堂を舞台にした信徒発見のあとに浦上四番崩れが起きたことを考えると、それにはまだ早いような気がします。

やはり、1873年の禁教令の高札撤廃がそのきっかけでしょうか。その後、キリスト教は徐々に民衆の中に溶け込んでいったのかもしれません。

ちょっとした行き違いや、何かをきっかけにうまくいかなくなった人と人の関係も「雨水」のように自然に溶けていくといいのですけどね。

それから対立する国と国のあいだのわだかまりも・・・。そういう意味からも現在開催中の平昌オリンピックには大いに期待を寄せているんですよ。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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