おらしょ こころ旅

Vol.118

神社と教会

2016年10月3日 公開

10月7日から長崎くんちが始まります。毎年楽しみにしている人も多いでしょうね。

長崎くんちは、江戸時代、長崎奉行がキリシタン対策として保護、奨励したことによって発展しました。このことは以前、このコーナーでもご紹介しましたね。

実はその背景にはこんな歴史もあったのです。

1580年、日本で初めてのキリシタン大名 大村純忠が長崎と茂木をイエズス会に寄進し、1584年、日野江城で洗礼を受けた有馬晴信も浦上を寄進しました。

それ以来、長崎地方はキリシタンのまちとして栄える一方、それまであった神社や仏寺はキリスト教布教の妨げになるとして焼き払われてしまいました。

やがて政権は豊臣秀吉、徳川家康へと移り、1587年には秀吉が伴天連追放令を、1614年には徳川幕府がキリシタン禁教令を全国に発令。これによって長崎の教会は次々に破壊されてしまったのです。

そして神社や寺院の再建が始まります。1625年、現在の松森天満宮の場所に諏訪、森崎、住吉の三社が再興され、それから約10年後の1634年、二人の遊女が諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納しました。

これが長崎くんちの始まりといわれており、以来、長崎奉行の援助もあって年々さかんになりました。

今年も絢爛豪華な演し物がまちを彩ります。賑わいにあふれた秋の長崎をご堪能ください。

詳しくは長崎くんちのホームページをご覧ください。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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