おらしょ こころ旅

Vol.162

愛にあふれたお盆

2017年8月14日 公開

お盆休みで帰省している人も多いでしょうね。

久しぶりに友達と会って旧交を温めるのもいいですが、家族が集まって一緒に仏壇のお供え物の準備をしたり、お墓まいりに出かけたりするのは家族の絆を深めるいい機会になりますね。

今日8月14日は、聖マキシミリアノ・コルベ神父の祝日でもあります。コルベ神父は1930年に長崎を訪れ、神学生の教育などを行う一方で日本語の機関誌『聖母の騎士』を出版しました。

 やがて、自らを犠牲にして活動する神父の献身的な姿に共感する人々が増え、翌年には彦山(ひこさん)の斜面を切り拓いて聖母の騎士修道院を設立。1964年には本河内(ほんごうち)教会堂を建設しました。

日本滞在後に祖国ポーランドに戻った神父は、アウシュビッツに収容され、1941年のこの日、妻子ある囚人の身代わりとなって処刑されました。47歳のときでした。

神父は、1971年に教皇パウロ6世によって福者となり、1982年には教皇ヨハネ・パウロ2世によって聖人に列せられました。本河内教会堂の上にある聖コルベ記念館には彼の遺品が展示されています。

さて、明日8月15日は、初盆を迎えた故人の家族たちが故人の霊を精霊船にのせてねり歩く精霊(しょうろう)流し。

 しめやかに送るのもいいですが、耳をつんざくように鳴り響く爆竹の音の中、賑やかに故人を送るのも長崎らしくていいですね。

 命の尊さとはかなさ、家族の愛と絆を実感する長崎のお盆です。

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

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